Tinderという黒船の来航やペアーズやOmiaiの成功によって、昨今様々なマッチングアプリが登場しています。2017年だけでもPancyやイヴイヴ、Dineといったアプリが登場し、2018年に入るとサイト版として運営されていたゼクシィ縁結びがアプリをリリースし、Omiaiのネットマーケティングは新たなデーティングアプリとしてQooNを登場させました。
この玉石混交の中から一体どれだけのアプリが生き残っていけるのかは分かりませんが、いずれにせよユーザーの側からすればアプリの選択は間違えたくないというのが本音かと思います。
殊地方在住の方にとっては、アプリ次第では自分が住んでいる地域で活動している異性のユーザーが1人もいないという状況が起こり得るため、なおのことではないでしょうか。

ペアーズ
おおよそ何らかの形でマッチングアプリをおすすめする場合、まず間違いなく名前が上がるのがペアーズです。こちらの『30代おすすめ婚活・恋活マッチングアプリBEST5』内でも、やはりおすすめしています。
後述のOmiai同様に最初期にリリースされたマッチングアプリであるため機能面に関しては特筆すべき点はないものの、総会員数やアクティブユーザー数においては他を圧倒し、年齢層においても19歳~70歳(公式発表)と非常に幅広いところからも高い評価が伺えます。
最先端の業者対策
ペアーズでは誘導業者や回収業者対策にAIを導入しています。過去に業者として排除されたアカウントの自己紹介文やプロフィール画像をデータとして収集し、そこからAiが分析することによって不審なアカウントが登録された際には運営がすぐさま行動に移せるようになっているのです。
それに合わせて手動による24時間365日のサポート体制も実施。クレーム対応は勿論のこと、プロフィールの書き方などの相談にも乗ってくれます。また、場合によってはペアーズ卒業生からの相談にも乗ることがあるとのこと。

地方に対する課題
そんなペアーズを運営する株式会社エウレカであっても、これからの課題は地方にあると明言しています。今後の対策としてエウレカでは、遠距離恋愛をサポートする仕組みやサポートを構築していきたいとしています。
ネットという、世界中のユーザーとつながることができるツールをどこまで現実に結びつけて活用できるか――ペアーズの躍進は、まだしばらく続きそうです。
Omiai
ペアーズリリースより遡ること半年、Facebook連携型のマッチングアプリの元祖として登場したOmiaiは、今でこそペアーズにユーザー数で負けてしまっていますが、現在でも地域を問わず活用しやすいマッチングアプリとして利用者から高評価を得ています。
2017年にはJASDAQ上場を果たし成長を続ける株式会社ネットマーケティングですが、その活動内容は幅広く、政府主催の婚活・街コン推進サミットや一般社団法人結婚・婚活応援プロジェクトに参画するなど、少子化などの社会問題への取り組みも評価されています。
ユーザー層拡大に向けて
2018年4月にOmiaiは、それまでFacebookへの依存状態を電話番号認証を導入したことで解消しました。これによりネットマーケティングはOmiaiのユーザー数増加を期待しており、事実としてSMS認証導入後、新規会員が明らかに増えたという声もあります。
デーティング業界に進出
更に2018年6月末には、デーティングアプリ『QooN』をリリース。ネットマーケティングは、Omiaiで培った技術やノウハウをQooNに注ぎ込み、Omiai以上の速さで成長させていきたいと考えているとのこと。
欧米諸国では煩わしいメッセージのやり取りが少ないデーティングアプリが急速に成長しており、その流れが近い内に日本にも押し寄せることが予想されています。事実近年にはDineの日本進出やエキサイトのflagmeの登場、アイザック株式会社によるいきなりデートのリリースなど、デーティングアプリに関する動きの活発化が見られます。
QooNがどこまで成長を遂げられるかは未知数ではありますが、Omiai共々、今後の日本におけるマッチング事業の牽引役になっていく可能性は十分にあると思われます。
↓Omiaiに関する記事はこちら↓


↓QooNに関する記事はこちら↓

ゼクシィ恋結び
その名を知らないという方はいらっしゃらないといっても過言ではない結婚情報誌ゼクシィ。そのブランドを提げるマッチングアプリの1つがゼクシィ恋結び。リリースは比較的後発気味ではあるものの、そのブランド力で急速にユーザー数を伸ばし、今では利用者の割合で言えばOmiaiに勝るとも劣らないとされています。
なんといってもそのゼクシィという名前からもたらされる信頼感は高く、正直その点にのみ関して言えばペアーズやOmiaiよりも圧倒的に優位といってもいいでしょう。むしろ、他のどんなマッチングアプリにもない、ゼクシィ恋結び、そしてゼクシィ縁結びの最大の強みでしょう。
幅広いニーズに対応
名称こそ恋を謳ってはいるものの、ゼクシィの名が示すとおり婚活での利用も問題なく行えるのがゼクシィ恋結びの利点です。勿論Omiaiやペアーズがそうではないというつもりはありませんが、婚活特化のアプリを除けば、これほど婚活目的のユーザーが多いマッチングアプリも他にないのではないでしょうか。
より婚活に注力したいのであればゼクシィ縁結びを
ゼクシィを冠するマッチングサービスの片翼であるゼクシィ縁結びは、ほぼ婚活特化といっていい仕様のサービスです。2018年4月にアプリがリリースされユーザーの利便性が向上し、こちらでも地方在住の利用者も急増しています。
料金面だけ見た場合、縁結びは他と比べて少々高額ではありますが、そのサービス内容は他のアプリが追加オプションとして用意しているものが含まれており、総合的に見ると非常に割安となっています。
↓ゼクシィ恋結びに関する記事はこちら↓

↓ゼクシィ縁結びに関する記事はこちら↓


with
近頃はあまりその名を聞かなくなりましたが、メンタリストのDaiGoが監修したことで一躍人気マッチングアプリの仲間入りを果たしたwithも、利用者に地方在住の方が多いマッチングアプリです。
特筆すべきはなんといっても統計学、そして心理学を元にした相性診断で、今も変わらず診断イベントが行われています。
かつてほどの勢いはないか
しかし、登場したときこそその正確性、信頼性の高い診断能力から注目を集めましたが、近年では同様の診断機能を搭載した先述のゼクシィ縁結びなどにそのお株を奪われつつあります。加えてFacebook連携のみの登録ということもあり、ユーザーの伸びは体感ではそれほど感じられません。
2018年7月31日追記
withにも電話番号認証が導入され、これまでFacebookアカウントを有していなかった方でも簡単に始められるようになりました。これを機に、気になっていた方はwithを始めてみてはいかがでしょうか。
ペアーズあたりと併用が吉か
withを使う際によくいわれているのが、ペアーズと併用するというものです。メインでの活動はペアーズで行い、サブでwithを利用するという方が結構いらっしゃるようで、同じユーザーをちらほらお見受けします。
ならペアーズだけでいいんじゃないのと思われるかもしれませんが、ペアーズには相性診断機能は搭載されていないため、withのほうで思いもよらぬマッチングが実現することもあります。
タップル(tapple)
カード振り分け型マッチングアプリといえばタップル(tapple)を思い浮かべる方も少なくはないでしょう。振り分け型には世界的に有名なTinderもありますが、日本ではどちらかといえばこちらのほうがメジャーかと思います。
趣味でつながることを目指しているため話が合う相手とマッチングしやすく、その手軽さも相まって登場から程なくして人気アプリとなりました。
真剣度は1枚劣る
そんなタップルですが、主だった利用層が20代前半ということもあってか他のマッチングアプリと比べると先々のことに対する真剣度はやや低い印象です。気軽な恋や趣味友を探すという意味ではその手軽さは有利に働きますが、婚活方面には不向きといってしまっていいでしょう。
まずは友達から、という方にはおすすめ
人気のマッチングアプリランキングでも触れていることではありますが、女性ユーザーの利用目的が趣味友探しで、気が合えば交際に発展するというパターンが多いです。よって、最終的には付き合いたいけどまずは友達から始めたいという方にはうってつけのアプリといえるでしょう。
地方在住による選択肢の減少は範囲拡大で補え
とまあ、蓋を開いてみればおわかりいただけたかと思いますが、地方でマッチングアプリを利用するのならまず誰もが知るメジャーどころを選ぶ必要があります。上記以外のもので全く出会えないわけではありませんが、より確実性を取るのならどうしてもこうなってしまうのです。
ただ、一口に地方といっても、例えば5大都市圏である『北海道』『大阪』『名古屋』『福岡』の場合はある程度新参のマッチングアプリでも出会える可能性はあります。私がQooNの記事で言及したリリース直後の地域別登録者の有無でもそれは明らかですし、Dineに至っては3大都市の名古屋を差し置いて福岡が利用可能地域に追加されたことも、そちらの記事で言及しています。
↓Dineに関する記事はこちら↓


反面、人口が少ない四国の四県や鳥取、島根といった地域では、新規アプリはどうしてもおすすめできません。それどころかペアーズを持ってしても登録ユーザー数は4桁にとどまっているなど、なかなか難しい状況と言わざるを得ません。
隣県にも手を伸ばす
しかし、ユーザー数の不足は、少し見方を変えれば解消は可能です。
例えば佐賀県や大分県などの場合は、異性の検索範囲に福岡を含めるなどすれば対象ユーザー数は激増します。実際に会うとなるとどうしても移動費はかかってしまうとは思いますがそれはそれとして、まずはマッチングする可能性そのものを上げるためにも、初手としてマッチングアプリ内の行動範囲を広げてみてはいかがでしょうか。
いっそ待つ
正直なところあまりおすすめはできませんが、新規にユーザーが増えるのを座して待つという手段もあります。
新参のマッチングアプリであっても何かの拍子に運営の宣伝効果が劇的に現れ、地方のユーザー数が激増する可能性も無きにしもあらずです。実際、withなんかはその好例と言っていいでしょう。
勿論それが吉と出るか凶と出るかと問われれば多くの場合凶になるかとは思いますので、『このアプリは絶対に今後伸びる!』と確信がない限りは取るべきではないことは言うまでもありません。それに、確信があったとしてもまず反応が現れるのは東京で、地方はそのあとになります。最悪の場合、地方に波及せずに関東止まりということも起こりえます。
時は金なりを取るか、それとも果報は寝て待てを体現するかは各々の判断にお任せするとしても、待つのならそれなり以上の覚悟が必要かと思われます。
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